父の日 

 

 6月の第三日曜日は父の日です。今から95年前の1909年、ジョン・ブルース・ドット夫人が聖職者同盟(牧師協会)に父の日の制定を嘆願したのが始まりと言われます。ドット夫人がそうしたのには理由があったそうです。ドット夫人の父ウイリアム・ジャクソン・スマート氏は南北戦争の北軍の兵士として出征していました。4年にわたる戦争の間、ドット夫人の母親が働きながら家を守りました。男5人女1人の6人の子供たちを育てながらの生活は大変でした。ようやく戦争が終わって父親が復員してきたときには、母親はすっかり体を壊してしまっていて、まもなく息を引き取られたそうです。それで、母親が亡くなって後、父親のウイリアム氏が男手一つで苦労しながら6人を育て上げたのです。そして、ドット夫人は1907年に母の日が制定されたのを知って、父の日の制定を願い出たわけです。
 その後、1926年にNational Father's Day Committee(米国父の日委員会というものでしょうか)が組織され、それからおよそ半世紀後の1972年、ニクソン大統領のときに国民の祝日として「父の日」が制定されました。「父親を尊敬し、称え祝う日」、それが父の日なのです。
 父の日にはバラをささげるという習慣もあります。それは、ドット婦人が「父の日」に父親の墓前に白いバラを供えたことから父の日にはバラを贈ることになったと言われています。
 実は、日本にも「日本父の日委員会(Father's Day Coucil,Japan)」という組織があり、父の日に黄色いリボンを添えて贈り物をしようと提唱しています。贈り物は、父親の似顔絵でも感謝の作文でもなんでもいいのですが、黄色いリボンを添えて贈ろうというキャンペーンを行っているそうです。その内容を知りたい方は、「父の日委員会」のところをクリックしてHPを開いてみてください。
 「母の日」の項目のにも記しましたが、勿論この日だけがお父さんに感謝を表わす日なのではありません。十戒が求めているのは、絶えず父母を愛し敬うことです。その関係、交わりを喜ぶことです。その常日頃の感謝、尊敬の思いを大切にしたいと思います。
 大牟田教会では近年、5月第二日曜日を、お父さんお母さんを初め家族に対する感謝を込めて、ファミリーデー礼拝として守っています。

 

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