イースター 

 

 イースター(復活祭)は、キリストの復活を記念して行われる、キリスト教会最大のお祭りです。イエス・キリストは、ユダヤの過越祭(すぎこしさい)の直前に捕縛され、十字架刑で死なれましたが、三日目に復活されました。過越祭はユダヤ人がエジプトの奴隷から解放されたことを記念して祝うユダヤでもっとも大切な祭ですが、イースターは、主イエスを信じるすべての人が、罪と死から救われて神の子とされたことを喜び祝います。


 イースターは、クリスマスと違って祭の日が移動します。それは、過越祭に因んで祝われるからです。ユダヤは太陰暦なので、太陽暦が標準となっている私たちの暦とずれが生じるのです。過越祭が祝われるニサンの月(ユダヤの正月)は太陽暦の3~4月に当たります。正確に言うと、ニサンの月の満月の日が過越祭です。それは、春分の日の後の満月の日です。主イエスの復活は、福音書の記事によれば、過越祭後の「週の初めの日」、即ち日曜日に起りました。ですからイースターは、春分の日の後の満月の日の次の日曜日となります。少しややこしいですね。

 

 因みに、2013年のイースターは3月31日(日)でした。2014年は4月20日(日)、2015年は4月5日(日)、2016年は3月27日(日)、2017年は4月16日(日)、そして2018年は4月1日(日)です。


 主イエスの復活は、朝早くに起ったと考えられているので、キリスト教会では早天礼拝を行います。午前0時に礼拝を行うところもあるそうです。大牟田バプテスト教会では例年、イースター早天野外礼拝を朝7時から延命公園体育館前で行ってきましたが、公園駐車場の関係や天候に左右されることなどから、教会堂で早天礼拝を行うことに致しました。


 復活祭をなぜイースターと言うのか、色々な説があるようですがまだよく分かりません。イースターには、食紅で彩られた卵が配られます。イースターの前の40日間、卵や肉を断ってキリストの受難をしのぶ受難節を過ごし、イースターに喜びとともに肉や卵を食するという習慣から、卵が飾られるということのようですが、卵の殻を破って生まれる鳥を、墓を破って甦られた主イエスに見立てているという説明も、なるほどと思わせます。死の力に打ち勝たれたイエスこそ、われらの主、われらの神だからです。あなたも主イエスを信じれば、甦りの命に与ることが出来ます。聖書が語る復活は、蘇生ということではありません。もはや死ぬことなく、朽ちることもない霊に属する体に生まれ変わるのです。


 今日、教会が日曜日に礼拝を行うのは、主イエスが日曜日に復活されたことを記念しているのです。そして、主の甦られた日、主の日ということで、日曜日の礼拝を主日(しゅじつ)礼拝と言います。
 イエス・キリストは死の力にも打ち勝たれたお方であるということで、教会はイエス・キリストの死を示す十字架をシンボルとして掲げています。この十字架を見上げるとき、どんなに困難な問題にぶつかっていても、キリストの受難を思わされ、耐える力が与えられます。また、死の力をさえうち破られたキリストの復活を覚え、希望が与えられます。
 ご一緒に礼拝を致しましょう。

 

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